学校、観光スタッフの質を向上させる業界パートナー

観光およびホスピタリティ部門は、堅調な成長を維持するよう、学校と産業のパートナーシップ、そしてより良いトレーニングプログラムを通じて、従業員の質を改善しなければならないと専門家は述べています。

2025年までに、この部門は国内総生産(GDP)の10%に貢献し、600万人の収入を生み出すことを目指していますが、目標を達成するには、毎年4万人近くの従業員を必要とします。

観光およびホスピタリティ学校から約15,000人の学生が毎年卒業していますが、大学生はわずか12パーセントです。

現在、全国で130万人の従業員が観光およびホスピタリティ部門で働いており、そのうち42%のみが観光の訓練を受けた従業員です。

2020年までの政府の観光開発戦略と2030年までのビジョンによれば、2020年までに必要な観光スタッフ数は、870,000人になると予想されます。

観光開発研究所の所長であるTrầnAnhTuấn氏は、国の経済成長の主な推進力とも言える観光の熟練した労働力は、顧客の再訪問と満足度の向上に必須であると述べました。

観光スタッフは、高度な情報技術を活用し、ますますグローバルで要求の厳しい顧客にサービスを提供できる、実用的なスキルを備えている必要があると付け加えました。

スキル評議会

労働傷病兵社会省の職業教育訓練局副局長であるTrương Anh Dũng氏は、観光部門はより正確な仕事の予測を提供し、学校やセンターでの観光とホスピタリティ訓練の長期計画を策定すべきであると述べています。

また、地元の学校と外国の学校の間でトレーニングのパートナーシップを促進し、企業は学校と協力して学生に実世界のインターンシップを提供する必要があるとし、又、観光人材のトレーニングは企業の実際のニーズに基づいているべきだと付け加えました。

総局は、政府機関と企業に労働力開発と必要なスキルについて助言できるよう、州の機関、学校、および企業の専門家で構成されるスキル評議会を設立する予定です。

オーストラリア政府の支援の下、ベトナムはオーストラリアで使用されている評議会モデルを適応させるということです。

Bình Dương省のBecamex HospitalityのゼネラルディレクターであるCheah Kuan Yean博士は、教育プログラムをカスタマイズして更新し、学生の可能性を最大限に引き出すには、学校が業界の動向を認識している必要があると述べました。

「学習を統合したインターンシップと仕事は、選択したキャリア環境に学生を引き込むための最良のツールです。これは現場の仕事をするチャンスであるだけでなく、この職業選択が自分に合うかどうかを知る絶好のチャンスでもあるのです」とYean氏は語っています。

さらに「アカデミアは業界パートナーの労働供給の一部であり、この観点から、我々はつながる必要があります」と氏は付け加えました。

又、氏によれば、ホスピタリティ業界は世界市場に強く関与しており、英語は商取引で使用されるグローバルな言語であるため、ゲストの満足に対処する上で優先コミュニケーション手段として不可欠だとしています。

サービスの質を維持するために、スタッフが外国語でコミュニケーションをとることができれば、ゲストは歓迎され仕えられていると感じてくれるであろうと氏は考えています。

日本語、韓国語、北京語、フランス語などのコースが学校で提供されるようになったので、学生は世界市場で働くことができます。

「大学のホスピタリティ講師の資格も検討する必要があります。講師は、アカデミックな卓越性だけでなく、可能な限り多くの業界経験を持ち、ホスピタリティの運用と実践に従事する必要があります」とYean氏は述べました。

仕事に統合された学習

RMITベトナムの観光およびホスピタリティ管理プログラムの規律主任であるJackie Ong博士は、学生を職場に向けて準備させることがRMITベトナム大学の最優先事項であると考えています。

「仕事に統合された学習アプローチにより、学生はプロジェクトや課題における業界関連の問題を予測して解決することができます。学校は業界と協力して、ベストな実践と指導を生徒と共有しています。最終学年の学生はインターンシップとして産業界に所属し、卒業前に ‘就職準備’ ができます」とOng氏は述べました。

学生はビジネス界で自分自身で実行し、将来の雇用につながる可能性のある方法を学びます。

学校と業界パートナーを強化するには、両方が目標を共有し、パートナー間で定期的にコミュニケーションを取ることが重要であるとしています。

この協力のパターンは、両当事者によって合意されたより詳細な標準操作手順(SOP)で強化されているということです。

RMITは、InterContinental ホテルグループ、Sheraton ホテル、JW Marriott ホテル、Hilton ホテル、Q Industries、Alma Group Vietnam、Buffalo Tours Vietnamなど、国内外の業界パートナーと強力なパートナーシップを確立しています。

また、業界パートナーのベストな実践を学校のカリキュラムに組み込み、業界リーダーを教室に招待して講義を行なっています。

新しい観光記録

今年の観光部門は、10月に約162万人の外国人観光客を迎え、前年比34.3%増加して、新記録を樹立しました。

パシフィックアジアツーリズム・アソシエーション(PATA)が発表した最新の四半期報告書によると、ベトナムはアジア太平洋地域への国際的な目的地のトップ10に挙げられています。

ベトナムは、タイ、マレーシア、シンガポールに次いで、インドネシアを抜いて東南アジアで4番目にランクされました。年の前半期のPATAの統計は、アジア太平洋地域の35の目的地への外国人訪問者数に基づいています。

ベトナム政府観光局によると、観光産業はGDPの8.4%を占めているということです。